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キャリアヒストリー/ITからデジタルコミュニケーションに経営企画まで

こんにちは!資生堂インタラクティブビューティー(SIB)の仙田です。
現在、DX本部の「オムニエクスペリエンス推進部」と「ジャパンプラットフォーム部」の部長を兼任しています。今回は、私のキャリアヒストリーについてお話ししようと思います。30年!という長い資生堂でのキャリアの中で、若干ユニークな道を歩んできた私が、どのようにこの会社で生き延びてきたのか、振り返りつつ、お話しできればと思います。少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです!

学生時代から続けているテニス(写真は現在)

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学生時代から資生堂入社まで

大学では理工学部で統計学を専攻。キャリアについて深く考えることもなく、正直、テニスばかりやっていました(笑)。就職活動も同級生に合わせて始めましたが、当時は就職氷河期で、内定をもらえたのは実は資生堂だけ。運よく入社することができました。
4年間所属していた硬派?なテニスサークルはトラディショナル且つ大規模で、まるで会社のような運営体制でした。地方から上京してきた田舎者の私は何とか最後まで生き残ることができたのですが、その経験が少しは資生堂でも役立っているのかな~なんて思っています。
ちなみに、テニスは今でも続けていまして、毎月のようにトーナメントに出場するほど、ライフワークになっています。もしかしたら、SIBで一番日焼けしているのは私かもしれません(笑)。

学生時代(後列左から3番目が仙田さん)

キャリアその①:IT

さて、私の資生堂でのキャリアについて話を進めます。
当時、資生堂の総合職は、まず営業職を経験するのが一般的だったのですが、新卒の私が配属されたのはIT部門でした。
IT部門では、売上分析や売上予測、お店に導入している肌測定機器や顧客管理端末などのシステムを担当し、システムを開発、運用していくといったスキルを身につけることができました。なかでも最も大きな学びは、様々なシステムを担当することで、資生堂のビジネスの仕組みを広く理解できたことです。
また、営業やマーケティング、事業管理など、様々な部門と関わることで、多様な視点や価値観を理解しながら、プロジェクトを進める力がついたと思います。
ただ、IT部門は社内向けの仕事がメイン。資生堂に入ったからには、もっと自分も生活者向けの仕事がしたいと思うようになりました。そんな折、社内公募で「Webサイトの企画運営業務」のポジションを見つけ、これならITの経験も活かせると考え応募。これがキャリアの大きな転機となりました。

IT部門時代に店頭にて(中央が仙田さん)

キャリアその②:デジタルコミュニケーション

Webサイトの仕事を始めた当時はまだECサイトがなかったため、コーポレートサイトの運営が主な業務でした。IRや採用、CSRなどの情報を発信する部門がバラバラに運営していたため、それらを構造化し、統一したレギュレーションのもとでWebサイトをリニューアルしていくことに取り組んでいました。
ところがその頃、2000年代後半からソーシャルメディアが登場し、通信の高速化、スマホの普及でインターネット上のサービスが急速に進化し始めました。インターネット=Webサイトの時代から大きく進化したことで、私の業務も「Webサイト」から「デジタルコミュニケーション」へ拡大していくことになったのです。
 そのおかげで新しいコンテンツやサービスの立ち上げに数多く携わることができました。なかでも一番深く関わったのはソーシャルメディアです。会社として初めての公式SNSアカウントやYouTubeチャンネル、オンラインコミュニティの立ち上げ、炎上対策としてのソーシャルメディアポリシーの策定、バズる動画へのチャレンジなど。特に印象深いのは、宣伝制作部門とコラボレーションして制作した「High School Girl?」という動画のプロジェクトです。当時、大きな話題を呼び、カンヌライオンズでは金賞を受賞、そして国内外の広告賞も多数受賞したのは、私のキャリアのハイライトです(笑)。ただ、その裏では立ち上げたものの、上手くいかずにクローズしたコンテンツも数知れず。。。それもまた貴重な経験でした。この十数年でソーシャルメディアは生活者にとって、なくてはならない主要なメディアになりつつありますが、まさにこのソーシャルメディアとともにキャリアを歩んできたなぁと感慨深いものがあります。
 
より多くの生活者と接点を持ち、継続して関係を深めていく。データを元にしたPDCAによって高めていくデジタルコミュニケーションの仕事は、自分にとって楽しく成長することができた経験です。

カンヌの会場にて(一番右が仙田さん)

キャリアその③:番外

デジタルコミュニケーションに携わっていた間、数年ほど経営企画部門に所属していた時期がありました。経営企画部門は社長直轄で、戦略や経営計画を立案する部門ですが、振り返ってみると、最も多くの学びを得た時期でもありました。
まず相手の視点に合わせて、簡潔に伝えるスキル。社長や役員に提案する機会が多く、何度も赤入れされながら資料作成、プレゼンをこなしました。
次に資生堂という会社を深く理解することができたこと。デジタルコミュニケーションの仕事と並行して、なぜか「企業理念策定プロジェクト」を担当することになったのですが、そのプロセスの中で、資生堂の歴史を学び、資生堂の価値観や存在意義について、深く考える機会がありました。
またデジタルコミュニケーションについて、単に実践していく手法ではなく、資生堂はどう対応していくべきかといった戦略を企画することができたこと。これらの学びは全て資生堂でキャリアを続けていく上での礎となりました。

経営企画部時代

SIBでの仕事

さて冒頭にお話しした通り、私は現在SIBで2つの部門を兼務してマネジメントしています。

1つはオムニエクスペリエンス推進部です。こちらはデジタルを通じた新しい美容体験(Beauty DNA Program、メイク分析・肌測定コンテンツなど、テクノロジーを活用したコンテンツ)を企画し、生活者に提供していく部門です。美容体験を提供するうえで欠かせない存在である美容部員(PBP/パーソナルビューティーパートナー)をデジタルによって進化させたオムニPBP(デジタルに特化したPBP)の活動は自分がソーシャルメディアと関わってきたキャリアの中で集大成と言える仕事かもしれません。
 
もう1つはジャパンプラットフォーム部です。こちらはBeauty KeyやBeauty DNA Program、資生堂オンラインストアといったサービスや、お店に導入している肌測定機器や顧客管理端末などの開発、運用を推進しているIT部門です。私が最初のキャリアで経験したITの仕事を、今度はマネジメントの立場で担当することになったのは、運命めいたものを感じてしまいます。
 
※Beauty Key、Beauty DNA Program、メイク分析・肌測定コンテンツについての詳細は以下の別記事をご覧ください。
資生堂「Beauty Key」が世界三大デザイン賞 『iFデザインアワード2024』を受賞 | ニュースリリース詳細 | 資生堂 企業情報 (shiseido.com)
資生堂のDNA検査・カウンセリングサービスを本格リリースしました<前編>|資生堂インタラクティブビューティー (note.com)
資生堂のDNA検査・カウンセリングサービスを本格リリースしました<後編>|資生堂インタラクティブビューティー (note.com)
資生堂のメイク分析で、分かることとは?|資生堂インタラクティブビューティー (note.com)
資生堂5つの肌測定、その違いとは?|資生堂インタラクティブビューティー (note.com)

最後に

私のキャリアヒストリーにお付き合いいただきありがとうございました。資生堂での私のキャリアはまさに変化と新しいチャレンジの連続でしたが、過去の経験が次の新しい経験に繋がってきたことで、成長を実感しながら、現在に至っています。デジタルと
美容、デジタルとITの融合によって、SIBでの仕事もますます多様化し、面白さを増しています。資生堂という会社、ビジネスに興味を持っている方、そしてこの資生堂をデジタルとITの力で進化させたいと考えている方、一緒に資生堂の美容体験を豊かにし、新しい未来を創っていきませんか?

資生堂インタラクティブビューティー株式会社採用情報 (hrmos.co)

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DX本部 オムニエクスペリエンス推進部&ジャパンプラットフォーム部 部長
仙田浩一郎(せんだこういちろう)

<簡単なプロフィール>
1994年 株式会社資生堂入社、IT部門を経て2008年よりデジタルコミュニケーション全般に携わる。コーポレートサイト、EC、ソーシャルメディア、オンラインコミュニティ等、デジタルコンテンツの企画、コミュニケーションをリード。2021年7月より資生堂インタラクティブビューティーに参画。