高度専門性スキルの資格取得制度に初挑戦!認定スクラムマスターを取得!
こんにちは!資生堂インタラクティブビューティー(SIB)の信清です。
今回は、今年5月にIT本部に新設された教育プログラム制度『高度専門性スキルの資格取得制度』をご紹介します。
なんと、私が本制度の初挑戦者ということで、このたびCSM(認定スクラムマスター)の資格を取得しましたので、その実態についてもレポートしたいと思います。
SIB 教育プログラム
初めに、そもそもSIBの教育プログラムにはどのようなものがあるのかを大きく3段階に分けて簡単に紹介します。
資生堂グループ共通
まず1つ目は、資生堂グループ全体のプログラムです。これはSIBに限らず、資生堂グループの社員であれば共通で受講できるプログラムで、LinkedInラーニングを導入しています。オンデマンド研修なので、自分の好きな時間に好きな分野を受講することができます。SIB IT/DXプログラム
2つ目は、SIB独自の研修プログラムです。
こちらは以前執筆した記事で紹介していますので、合わせて読んでいただけると嬉しいです!
インタラクティブな学びや、自分のペースで進められるオンデマンド!充実した研修制度とは?|資生堂インタラクティブビューティー (note.com)IT本部プログラム
3つ目は、今回新設されたIT本部独自のプログラムです。
下記の図の通り、③IT基礎・専門性スキル④IT高度専門性スキルの2つの制度があります。
③IT基礎・専門性スキルは、IPA情報処理試験の書籍購入サポート・受験費用負担など、社員のIT基礎スキル自己研鑽を支援するものになります。
そして今回紹介する④IT高度専門性スキルは、業務上必須となる技術の習得が可能な外部セミナー参加費・資格取得費として位置づけられています。
私が取得した認定スクラムマスターは、受験資格を得るために外部研修(グループワーク)受講が必須となるため、こちらの制度を利用しました。
このほかIT本部では、FOCUSというグローバルにSAP/S4を展開するプログラムを推進しており、今後はSAPのトレーニングコースなどを予定しています。
高度専門性スキル資格取得に初挑戦
資格取得の背景
ここまで資生堂グループ>SIB>IT本部の教育プログラムを簡単に紹介しましたが、ここからが本題です。
そもそも認定スクラムマスターとは?業務上必須とはどういうことか?という話をしたいと思います。
私の本業はnote編集者・・・ではなく、ブランドECサイトのITプロジェクトマネージャーです。
今回スクラムマスターを取得した目的は、ECサイトの価値を高めるサポートができるようになるためです。
なぜECサイトの価値を高めるためにスクラムマスターなのか?ということについては、この次の「アジャイルとは」「スクラムとは」という観点から簡単に説明します。
アジャイルとは
近年「アジャイル」という言葉をよく耳にする方も多いのではないでしょうか。
アジャイルは、短期間でPDCAサイクルを回し、改善を繰り返していく考え方のことを指します。
このアジャイルの考え方は、不確実で変化の激しい市場において、プロダクト・サービスの価値を高めるのに向いていると言われています。
私の場合は、資生堂のブランドECサイトに携わっているため、ここでいうプロダクト・サービス=ブランドECサイトということになります。具体的には、このアジャイルの考え方を用いて、消費者のニーズの変化に素早く対応できるようECサイトを改善していくことを意味します。
スクラムとは
今回取得した資格は「認定スクラムマスター」ですが、これはアジャイルの中のスクラムというフレームワークにおける役割のことを指します。
※下記の図:スクラム=アジャイルの中の1つのフレームワークに位置づけられます。
スクラムは、複雑で変化の多いプロジェクトに適しており、コミュニケーションを重視したフレームワークになります。通常10名以下のチームで構成され、短いサイクルでのリリースを繰り返して改善していきます。
スクラムチームは、プロダクトの価値に責任を持つPO(Product Owner)、開発者(Dev)、そしてSM(スクラムマスター)の3つの役割で構成されます。
SM(スクラムマスター)は、スクラムが上手く機能するように支援していくことが主な役割で、その際に発生した障害なども取り除く責任を負っています。チームメンバーが、パフォーマンスを最大限に発揮できるよう促す働きかけが求められるので、リーダーのように指示したり、プロジェクトマネージャーのように管理をしたりする立場とは異なります。
そのため、今回私が認定スクラムマスター取得の目的として「ECサイトの価値を高めるサポート」と述べた背景には、自分がリードしたり、意思決定をしたりするのではなく、スクラムが上手く回るよう支援する立場として関わり、結果的にブランドECの価値向上に繋げられたら・・・という思いがあります。
資格を取得して分かったこと
アジャイルやスクラムについては社内研修で習いましたし、実際の業務でもプロジェクトメンバーとアジャイル体制構築に向けて検討を重ねていたので、概ね理解はしているつもりでした。
しかし、スクラム自体がコミュニケーションを重視し、複雑で変化の多いものに対応していくフレームワークなので、正直なところ、本などで知識をインプットするだけでは、動き方のイメージが沸きづらいな…というのを常々感じていました。
今回、外部研修(※)でグループワークを何度も行い、正しいスクラムを経験したことで、動き方を体得できましたし、なぜ認定スクラムマスターの必須要件に研修受講が含まれているのかが理解できました。(※認定スクラムマスター(Scrum Alliance Inc.)は試験を受けるため、研修を受講し、受験資格を付与されることが必須)
どの資格にも言えることですが、特にスクラムマスターは資格を持っている=正しい知識を持っていることの証明の価値が高い資格なのではないかと思います。
なぜなら、チームメンバーだけでなく、場合によっては組織全体にスクラムを浸透させるための支援などを行うことがあるからです。
そのため、客観的に正しい知識を持っていることに加え、研修でフレームワークを体得しているという証明があることで、メンバーからの信頼を得やすくなるのではないかと感じています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今回はSIB IT本部に新設された『高度専門性スキル資格取得制』の紹介と本制度を使って、認定スクラムマスターを取得した私の感想を書かせていただきました!
社内の方には是非この制度を利用し、資格を取得することで、仕事の価値を高めていただきたいですし、これから入社を検討される方も、今後のキャリアプランで、どんな専門性を磨いていきたいかを考えるキッカケになれば嬉しいです。