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資生堂のメイク分析で、分かることとは?

みなさん、メイク分析を利用したことはありますか?テクノロジーを使うことによるメリットについて、詳しく知らない方は多いかもしれません。資生堂では、いくつかのメイク分析を提供しています。これを使うと、新しいメイクの方法や選択肢を広げることができます。今回は資生堂のメイク分析について、具体的な内容やメリットを紹介します。

※肌測定に興味がある方はこちらの記事もぜひチェックしてみてください。

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Makeup Finder

Makeup Finderは、簡単な質問に答えて顔写真を撮るだけで、顔のタイプや似合う色を分析するコンテンツです。資生堂の美容理論に基づき、顔の幅や各パーツの割合から顔のタイプを判定し、瞳や肌の色、質問の回答から自分のパーソナルカラーの割合(Spring, Summer, Autumn, Winter)を計算します。また、顔写真から肌の色を計測して、自分に合ったスキントーンを提案します。

Makeup Finder分析結果
(顔のタイプ)
Makeup Finder分析結果
(パーソナルカラー、スキントーン)

分析結果を元に、自分に合ったメイクルックや他に興味のあるメイクルックを見つけることができます。また、それを実現するためのメイクガイドやおすすめアイテムも確認可能です。

メイクルック・メイクガイド・メイクルックAR体験

自分の顔のタイプや似合う色を知ることによって、自分に合ったメイクとメイクアップ方法を理解できるサービスです。

バーチャルメイク

資生堂の総合美容サイト「ワタシプラス」で販売している、様々なブランドの商品を自分の顔で試せるARコンテンツがバーチャルメイクです。
パーフェクト社のYouCamメイクの技術をベースに、マルチブランド化や資生堂独自のUI開発を行い、カスタマイズしています。YouCamメイクの技術を利用している他社も含めたサービス群の中で、利用回数は最大級となっています。

バーチャルメイク画面

購入したい商品がおおよそ決まっていて最後に確認したい人や、いくつかの商品に興味を持っていてイメージを確かめたい人にはぴったりのコンテンツです。

その他のメイクアップコンテンツ紹介

その他、ブランドに特化した、いくつかのコンテンツを提供しています。
PERSONAL BEAUTY CHECKは、MAQuillAGE(マキュアージュ)に特化したコンテンツで、パーソナルカラー診断×3D顔解析を行います。内容はMakeup Finderと似ていますが、提案される商品や世界観はMAQuillAGE(マキュアージュ)のものです。

PERSONAL BEAUTY CHECK分析結果①
PERSONAL BEAUTY CHECK分析結果②

MAKEUP COMPASSは、MAJOLICA MAJORCA(マジョリカマジョルカ)に特化した、瞳と肌を分析するコンテンツです。まぶたの明るさや瞳の形、パーソナルカラーを知ることができます。さらに、自分がなりたいイメージに合わせたポイントメイクやベースメイクの提案もしてくれます。占いの要素も含まれており、MAJOLICA MAJORCA(マジョリカマジョルカ)の世界観を楽しむことができます。

MAKEUP COMPASS分析結果

inoui iD分析は、特定の店舗のみで体験できる、一人ひとりに合わせたメイクアップ製品やサービスを提案するコンテンツです。独自の3Dデジタル分析システムで顔の骨格やパーツを分析して、美容のプロによるパーソナルカウンセリングが受けられます。

inoui iD分析の分析結果①
inoui iD分析の分析結果②

メイクアップ分析のまとめと今後

メイク分析のメリット

いくつかのメイク分析を紹介しましたが、大まかには2種類あります。
一つは、自分の顔やパーツ、色を解析し、本来の特徴を明らかにするものです。パーソナルカラー診断や顔のタイプ、顔パーツの形などを客観的に分析することで、自分に合ったメイクや適した商品を知ることができます。
もう一つは、メイクのバーチャルTry-Onです。実際にメイクをする必要はなく、AR技術を使ってメイクを仮想的に試すことができます。気になる商品を単に試すだけでなく、メイクアップアーティストが作ったメイクルックも試すことができます。

今後に向けて

一方で、課題もあります。技術的な課題としては、画像解析を利用しているため、撮影条件やデバイスによっては正しく解析できない場合があります。それを最小限に抑えるために、様々な対策を行っています。画像解析だけでなく質問を取り入れているのもその一つです。
また体験上の課題としては、バーチャルな体験がまだ実店舗で体験するまでのレベルに達していない部分があります。オンラインとオフラインの体験を一致させるためにテクノロジーを進化させることも大事ですが、オンラインとオフラインをそれぞれ別の目的として、オンオフを融合した体験を作っていくことも重要だと考えています。
これからもメイク分析を使ったサービスを改善していきますので、ぜひ今後の進化もチェックして、試していただけると嬉しいです。

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中尾 索也(なかお さくや)
資生堂インタラクティブビューティー株式会社 DX本部 オムニエクスペリエンス推進部 テクノロジーコンテンツグループ 所属。SIer、デジタルマーケティング会社、食品メーカーを経て現職。システム開発から、DX戦略・デジタルマーケティング・新規事業開発・AI開発・データマネジメントを経験。
資生堂インタラクティブビューティーではBeauty DNA Programのビジネス設計やシステム開発等の全体推進を担当。現在は肌測定のテクノロジーコンテンツ改善(肌パシャ等)や肌分析データ活用の戦略検討と実行推進を担当。