目指せCIP(Creative IT Professionals)! ITソリューション部Kick Off開催
「SHIFT 2025 and Beyond」
これは、守りから攻めに転じる躍動の期間として、資生堂が2023年に中期経営戦略に掲げた3か年の取り組みテーマです。
資生堂インタラクティブビューティー(以下SIB) IT本部 ITソリューション部は、当戦略に同期する形で 「一人ひとりが、CIP(Creative IT Professionals)になる!」 ことを目指して、資生堂のIT組織変革を推進しています。
3か年計画の2年目となる本年は、年初に葉山にある資生堂の研修所(エコール・ド・ハヤマ)で、1年目の振り返りと2年目以降の活動計画立案を行うためのKick Offイベントを実施しました。その事務局を務めたITソリューション部の尾関と渡辺が、イベントの趣旨と思いの丈をお届けします!
そもそも CIP (Creative IT Professionals)って何?
CIP (Creative IT Professionals) とはITソリューション部が目指す人材像。単なるITの専門家というだけでなく、Creativeであることが重要です。資生堂のIT組織はこれまで、事業が求めるものをシステムで実現する役割でした。しかしITは事業・生活に不可欠な存在となり、ITをいかに駆使できるかが事業の成否を分ける大きな要因となっています。従来の受け身なIT組織ではなく、IT側から事業変革をCreateできるような攻めの存在、それがCIPです!
Kick Offでは何をしたのか?
とは言え、数名のCIPで実現できるほど、事業変革は甘くはありません。組織全体がCIP化していくことが重要です。このためには、3年以内と達成時期を明確にし、いかに一人ひとりが自己変革を実現できるかが鍵となります。Kick Offでは、CIPとして備えるべき要件のアイディアを部員一人ひとりが出し合い、要件を満たすために組織・個人として何を成すべきか、具体的な行動レベルまで落とし込むアクティビティを行いました。
また2021年設立のSIBには、参画して日が浅いメンバーも多いため、一緒に働く仲間をよりよく知るための性格診断や自己紹介シートの共有、また生成AIクイズといったIT組織ならではのイベントや懇親会も開催され、大いに盛り上がりました!
尾関と渡辺がKick Offを振り返ります!
ここからは昨年もKick Offに参加した尾関と初参加の渡辺がそれぞれの観点で思ったことを振り返ります!
【尾関編】
昨年のKick Offでは、個々人でCIPになるためのAction Planを策定し、今年はその振り返りをするWorkがありました。
普段の業務で関わりが薄い方がどのような取り組みをされているのかを耳にする機会が少ないため、個々人の1年間の取り組みと反省を知ることができたのはよい刺激になったなと思います。
化粧品の業界研究や、SAPといったIT専門知識の学習、英語を始めとしたビジネススキルの習得など、様々な分野に対して、意欲を持って自律的に動いていることを知り、身が引き締まりました。
懇親会もそうですが、どうしても業務的な繋がりだけになりがちなので、時々こうして交流ができる機会があるのはありがたいなと思っています。
また手前味噌で恐縮ですが、突出したActionを実施した人への表彰も行われ、私自身もPowerAppsでの業務アプリのプロトタイプ構築をしたことが表彰されました。諸事情で日の目を見ることはなく終わったアプリでしたが、チャレンジを評価していただけたことはモチベーション維持に繋がりました。
仕事をする上で、成果が重要だということは承知していますが、成果が確約されていることしか実施しないのはCreativeではないように思いますので、最終的な成果に繋がらなかった取り組みでも、姿勢を評価してもらえるのはいい風土だと感じています。
【渡辺編】
私は2023年9月に別業界から中途入社しました。資生堂入社に意気込み、日本化粧品検定1級に合格したことが突出したActionにノミネートされたのですが、悔しくも尾関さんに表彰の座を奪われたため、次回リベンジに燃えています。Kick Offは初参加のため、ある種、第三者的に全体を俯瞰できた感覚があります。その中で大きく2つのことを感じました。
1つめは、ITソリューション部は「学習する組織」だということです。諸説ありますが、私は学習する組織を「心理的安全性と高い仕事の基準を兼ね備えた組織」と解釈しています。前者だけでは仕事の充実感は得難く、後者だけでは厳しい労働環境となりますが、両者が揃うと健全な衝突が生まれ、高いパフォーマンスを発揮する自律的な組織となります。普段関わりが少ないメンバーとも意見を衝突させながら、短時間で高質なアウトプットを要求される各種アクティビティをこなす中で、このような実感を得ました。
2つめは、組織全体でCIPを目指すことの意義です。今回マンダラチャートを用いてCIPを実現するための8x8=64要素を定義するアクティビティを行いました。64要素を包括的に満たすことが理論上のCIP実現と言えますが、個人の能力や特性、志向の違いを考えると、全てを充足するのは正直厳しい印象です。そのため個人は全方位的に及第点を目指しつつも、注力すべき要素を見定め、尖ることに注力する。すると個人は凸凹が出るものの、組織では64要素が網羅的にカバーされ、結果的に事業貢献ができる集団になる図式かと思います。これが組織全体でCIPを目指すことの意義なのだと感じました。